ティール型組織とは?組織を進化させるためのアイデアについて

前の記事:『 借金が膨らんだ男の話』はこちら

ティール組織とは?

みなさんは「ティール組織」という言葉をご存じでしょうか?

フレデリック・ラルーという方の著者『Reinventing Organizations』の中で紹介された組織形態のひとつで、この本は日本語にも訳されそのまま『ティール組織』というタイトルで出版されています。

そこでは組織形態をその特徴毎に5つに色分けして説明しており、進化の段階順にレッド→アンバー(琥珀)→オレンジ→グリーン→ティール(青緑色)と表現されています。

それぞれの特徴とそれを表すキーワードは以下のようなものです。

「レッド型組織」の特徴
ひとりのリーダーによる支配的なマネジメントが特徴的で、絶対的な力とその依存によって組織を運営していきます。これは「狼の群れ」に例えられています。

「アンバー型組織」の特徴
階級的なヒエラルキー構造が特徴的で、上下関係によって秩序が保たれトップダウンの指示や命令によって組織が動きます。これは「軍隊」に例えられています。

「オレンジ型組織」の特徴
緩いヒエラルキー構造と実力主義・成果主義が特徴的で、変化や改革が起こりやすいですが数値により徹底的に管理されます。これは「機械」に例えられています。

「グリーン型組織」の特徴
メンバーが人間らしさや多様性を尊重したマネジメントが特徴的です。個々を尊重するあまり合意形成に時間がかかる上、最終的には組織のリーダーが意思決定を行います。これは「家族」に例えられています。

「ティール型組織」の特徴
ティールはヒエラルキーやリーダーは存在せず、メンバーが自立し創意工夫しながら組織運営することが特徴的です。組織の使命と個人の目的のために、信頼関係を基に独自のルール作りや意思決定を行います。これは「生命体」に例えられています。

ティール組織が機能している例

リーダーもマネージャーもいない組織なんて想像もつかないし、メンバーがルールを決めていくなんて信じられない、ティール組織なんて夢物語だと思うかもしれません。

ティール組織が成功している例のひとつに、オランダの『ビュートゾルフ』という在宅ケアを行っている企業があります。

そのCEOであるヨス・デ・ブロークは言い切ります。
「マネージャーなんかクソ喰らえだ。スタッフに任せておけばいいのさ」

彼はトップにいる人と現場で働く人との間には大きなギャップがあること、マネージャーの仕事が物事を複雑にし実際の現場での仕事が疎かになっていることを問題視しました。

そしてマネージャー職を一切排除し、現場スタッフで作られた少人数のチーム制を採用し組織の権限を委譲しました。スケジュール管理やスタッフの雇用、トレーニングなどフラットな関係性の中、それぞれが独立して行っています。

このような取り組みの結果、スタッフ・顧客ともに満足度が上がり、最初は4人から始めた会社が今や1万4000人以上を雇用する組織になり、オランダで年間最優秀企業に5度も選ばれました

このような取り組みは世界を見渡せば経営の世界だけでなく、教室・宿題・成績のない学校や、市民参加型予算を持つ自治体など、教育、政治の現場においても実際に成果を残し始めている事例が増えつつあります。

私たちが今からでもできること

急に今の組織を変革することが難しいと思っても、小さな一歩から始めることは可能です。

例えば、
・お互いの背景を知るために、週初めの会議で最近あった出来事を話す(ストーリーテリング
・組織の中での役割を理解するために、情報共有する仕組みを作る(全体性
・アイデアのブラッシュアップをするために、期限を決めて全体に投げかける(助言プロセス

など、ティール組織の考え方をベースに工夫できることはあります。

ティール組織というものを知ってから事例を調べ、自らも小さく試してみて分かったのですが、この素晴らしいアイデア成功させるために重要なことはとてもシンプルだと思っています。

それは“人は善良だと信じること”です。

組織を運営する上で新しいアイデアとして是非この「ティール組織」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

この記事が良いと思ったらクリックをお願いします!

バンブー

世界を少しでも良いものにしてこの世を去るために学んだことを発信していきます。 何かしら読者の方のお役に立てれば幸いです。