アンパンマンの誕生秘話
今日は、高知県のアンパンマンミュージアムで出会った、この本について紹介をします。
「困った人はいないかなー?」とパトロールするアンパンマン。そして、お腹を空かせた仲間がいると自分の顔を分け与え、顔が濡れると力がなくなってしまう。
これは、戦争を経験されたやなせさんが考えた「真の正義」からきているそうです。
やなせさんは、戦時中と戦後で世の中の正義がまるっきり変わったことや、特攻隊員として若くして自ら死を選んだ弟さんがいることをきっかけに、何が本当の正義なのか、自問自答を繰り返したそうです。
そんな中、戦後の貧しい日本で、汚れた服を着た幼い兄弟が、路上で笑いながら美味しそうにおにぎりを分け合って食べているのを見て、アンパンマンの物語を思いついたそうです。
「真の正義」とは、武器を使うことや、暴力を振るうことではない。困った人に食べ物を分け与えることだ。命を応援することだ。
と強く思ったそうです。
初期のアンパンマンの顔は、弟さんにそっくりだとか。
有名な「アンパンマンマーチ」という曲は、そんな弟さんのことや、今までの経験から生まれた曲だそうです。
やなせさんは、漫画を描くのが好きで、漫画家を志していましたが、戦争を経験したり、やりたい事とは違う職に就いたり、漫画とは関係のないと思えるような出来事を沢山経験しましたが、全てが今に繋がっていて、全て必要な経験だったと言っていました。
今、世の中は暗いニュースが多いですが、私たちは「今」、この瞬間を大切に生きることが大事で、全て必要な経験であり、未来に繋がっている。また、国や人種は関係ない、困っている人がいると助けることが大切だと言うことを、やなせさんは、教えてくださいました。
未来に生きる子どもたちにバトンを渡す、えひめ村での活動は、やなせたかしさんとリンクするところが沢山あり、やなせたかしさんの経験や精神性に勇気をもらえたので、初めてブログに綴ってみました。
それでは✨