村長インタビューvol.1:てこさん(後半)

Q:そうかもしれないですね。補助金もいつまで続くか分からないですし、打ち止めになって廃れていくみたいな可能性もありますよね。

そうそう。家を貸してる人もただ単に10年間貸してるっていう。そこの家に住んでる人と仲良くなる人もおるかもしれんけど、普通はそこでやっぱりすったもんだあって、とかっていうのが全部なくなっちゃうから。でも単純やとは思うよ。複雑な話ではない。やりすぎないけど、でも受け入れるっていう気持ちが大事。チームで。

例えば愛媛県でチームを作ったらまずは愛媛県にウェルカム。で、そっからどこに移住しますかっていう。全部サポートできるように。まずは愛媛県に移住してもらうってことがウェルカムっていうチームがあると、来る人はやっぱ安心じゃないかな。だって行政だったらそこの市町村ではウェルカムだけど、その隣の市町村になるとまた別やもんね。

それらを事業化したいっていうのが、今一番の近い夢。その中にB型就労支援とかいろんな6次化とか、あと何だろう。この灯りシェアハウスは最終的に多分介護シェアハウスになると思う。勝手に自分らが集まって住む介護シェアハウス(笑)。

私は各地にダーチャを作って週末はどこそこに泊まるとかって、みんなが行き来できたらいいなと。忙しい時期に畑も手伝いに行くみたいな。今持ってる木材を使ってダーチャとかカフェを各地に作る。とりあえず木材を置いとける倉庫持っとる人おらん?

ダーチャも構造材でセルフビルドするんよ。今材料費が2倍か3倍に高騰してて大工さんには途中でも予算内で工事終わらしてくださいって言ったんよ。そっから後は自分らでやりますって。それで木材も買い付けて最終工事をやっていくんよ。骨組みだけ大工さんに作ってもらって棟上げまではようせんけん。

Q:ダーチャって基本的には週末だけ農業してそれで取れたものを都会に持っていって消費して、また週末戻ってみたいな感じで使うんですか?

ロシアでは郊外にダーチャを持ってて、言ったら松山で普段は仕事してアパート借りて、それで例えばうちの鬼北とか車で1時間ぐらいのところにダーチャ作って、そこに週末行って野菜作ったりするっていう感じ。1時間圏内だったらどこでもダーチャはあり。逆に1時間ぐらい離れんかったらなんかね、非日常にならない(笑)。

もうね、非日常がずっと続くみたいになって、野菜作りがしんどくなる。だけどね、非日常だったら野菜作りがめっちゃ楽しくなる。なんか虫が食っててもかわいいとかって(笑)。日常になったらやっぱつまらんことない? やけん、できんかったらできんかったで楽しいんよ。育てること自体がすごく楽しくなる。

私も多分ここの家があって2軒目だからダーチャっていう考え方になったと思うんよ。荷物なんかはここに置いとけるけんね。2軒目として建てるダーチャは、そこで畑をするときメインに住めばいいと思っとるから。毎日暮らさなくても。相棒は転勤がまだあと3回あるんで、あと6年ぐらいかな。その6年間は愛媛県内はどこに転勤するかわからんのよ。やけん鬼北でダーチャ作っても、もしかしたら住まないかもしれない。でも県内だったら通えるけん、週末に帰ってきて。ほったらかしにはできんから。

そうそう、前に両親のために介護シェアハウスをここ(灯りシェアハウス)でしようとしてたのね。そのときに考えついたのが新築するんでも、クラウドファンディングみたいなんで、お金を持ってる人がまず建てるときに持ち出す。例えば500万ずつ出し合って、それで一部屋確保するのもOK。お金がなくても入りたい人は出来たやつを賃貸で借りる。で賃貸に1年で10%の利息をつけてお金を出した人に利息として払う、返していく。それが終わったらその人の持ち物になるっていう分譲シェアハウス。いつまでも延々とお金を払わんといけんっていう考え方じゃない。これいい仕組みやと思うんよ。

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バンブー

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